ノリティの都市伝説物語

第5話【古本の妖精・小さいおっちゃん】

古本・CD・DVDの買取りやEZ Amazon(イージーアマゾン)代理販売、A-DEPO(エーデポ)アマゾン発送代行をしているアプレックでは、社内の床から天井近くまで、たくさんの商品が本棚に入っています。

ある日、Vさん(仮名)が、廃棄するための本リストを見ながら、古本を探し集めていました。
けれど、1冊だけ見つからない本がありました。もう1度念入りに、チェックしなおしても、なかなか見つかりません。

すると、どこからか、声が聞こえてきました。

「こっち!こっちやで!あんたの探してる本は!」

と関西弁のおっちゃんらしい声が、調べていた本棚の真後ろに背中合わせに設置してある本棚から聞こえてきました。

誰?とVさんは怪訝に思いつつも、声のする場所に行くと探していた本がありました。
どうも、最初に入れた本棚から、後の本棚までつきぬけてしまっていたようです。

そばには、ラクダ色のモモ引き&シャツを身にまとい、腹巻きをした縮小サイズのバカボンのパパのような小さいおっちゃんが、背中にピーターパンのティンカーベルと同じ羽をばたつかせ空中に浮いています。

「本はなぁ、探す時、迷子になった子を探すように、本のタイトルを呼びながらさがすと、見つかりやすいんやでぇ~」

そう言って、Vさんの顔のそばでニッコリほほ笑むと、小さいおっちゃんはピューっとどこかに飛んで行ってしまいました。

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第4話【昨夜の女性】

本・CD・DVDの買取り・アマゾンへの古本出品をしているアプレックは多摩市にあります。

多摩市には、地元の人が初詣によく行くH神社があるのですが、そのすぐ前には、女性が男性にサービスする専門店があり、ななめ前には、墓石のならぶ墓地もあります。神社と性と死の三つが近接する不思議な地帯。

もうすぐ結婚式をあげる男性Dさん(仮名)が、独身男サヨナラ飲み会で男友達に、「おごってやるから行ってこいよ!」とあおられお札を手渡されて、H神社の前の女性が男性にサービスするお店に行く事になってしまいました。
酔って友達に背中を押されるように、1人そのお店に入ると、担当は髪の長いかわいらしい下着姿の若い女性でした。でも、かなり酔っていたDさんは、お金を手渡した直後、その場で熟睡してしまったそうです。
目覚めると明け方近くで、たった1人、H神社の階段のすぐ前で、服を着て座り込んで寝ていました。
帰ろうと起き上がった時、ふと、墓地に歩いて行く人の姿が目に入りました。
髪の長い下着姿の若い女性の後姿。
「あのお店の子?!」
Dさんがおもわず声を出したのが聞こえたらしく、墓石の立ち並ぶ墓場の中で彼女は立ち止まり、ゆっくりDさんに振り返りました。
すると彼女の顔の頬の両脇からニョキニョキと長く細いヒゲが6本伸び、顔と全身の皮膚から茶色い獣の毛が一斉に生え始め、かわいらしかった女性が、あっという間に狸になってしまいました。
「ひっ!」Dさんが驚いて腰をぬかすと、
「見たな…」
不気味な声で狸はそう言うと、お札を口にくわえ、くるりと背をむけ大きな茶色い毛のシッポを一振りし、ものすごい速さで走り去って行きました。

そのあと、Dさんがお店の前を通ると、昨夜から臨時休業と書いた貼り紙がしてあったそうです…。

kanaさんの激写した狸の写真はコチラ↓

http://www.apprec.com/blog2/archives/159

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第3話【下駄箱の赤いハイヒール】

アプレックで、アマゾンに出品されている古本や、買い取りの本・CD・DVDの袋詰めをしていた時、こんなお話を聞きました。

 

Cさん(仮名)と家族が、賃貸マンションに入居した時、下駄箱に、赤いハイヒールが1足入っていました。前の入居者の忘れ物らしい真っ赤なエナメルのハイヒール。新品でなく、何度か履いたものらしく、少し靴幅が広がっています。管理人さんにそれを見せると、「捨ててください」と言われたので、引っ越しのゴミと一緒に捨てたそうです。

そして、その部屋に住んで、少したったころ、

部屋のあちこちから、足音が聞こえてくるようになりました。
昼も夜も、走り回るような足音がします…。上の階や両隣には、そんな足音をたてる人は住んでいません。

不気味だなぁいやだなぁと思っていたそうですが、Cさんと家族は急に転居することになり、その部屋から引っ越ししたそうです。

 

しばらくして…、

街で偶然、このマンションの管理人さんに出会いました。

すると、管理人さんは、こんなことを言ったそうです。

「お宅が入居したあの部屋、下駄箱に赤いハイヒールがあったでしょ。それ、最初にあの部屋に住んでた若い女の人のなんだよね。でも、その人失踪しちゃって、荷物は管理人の私が処分する事になって、下駄箱のあのハイヒールもゴミ収集日に捨てたんだけどねぇ。
新しい人が入居するたびに、『下駄箱に残ってる赤いハイヒールどうしますか?』って聞かれるんだよ」

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第2話【未使用のコンサートチケット】

サマーな8月に入ったので、ホラーなお話をしてみたいと思います。

ある日、男性Bさん(仮名)が、買取り商品の査定をするために、届いたダンボール箱の中から、本やCD・DVDを取り出し、商品の状態をチェックしていました。その中に、女の子アイドルのCDがあり、歌詞カードを開けて見ると、パラッと何か落ちたそうで…拾いあげると、そのアイドル歌手の古い未使用のコンサートチケットなんです。とりあえずそういうものは、破棄なのでゴミ箱に捨てたんですね。CDのスレ傷が気になり、試聴してみたそうです。

すると、かわいい女の子アイドルの歌声と一緒に、

「い…き…た…い……いきた…い」

と低い男のかすれ声が、聞こえた気がしました。けれど、Bさんは「前売りチケット買ったけど、コンサートに行けなかったのかな?」とぐらいにしか思わず、仕事を終え帰宅したらしいんです。

 
その日の夜なんですが…。

 
Bさんが、寝苦しい暑さに何度も寝返りをし、やっと寝つけた真夜中ごろ…、
掛けていたタオルケットの足首を氷のように冷たい手でつかまれ、ハッと目が覚めました。
足下を見ると、暗闇の中でギラギラ赤黒く光る充血した目がこちらを睨んでいます。
そして、唸るようなうめき声が…。

 

「い…き…た…い……いきた…い」

 

Bさんはその時、気づいたそうです。
この「いきたい」と言ってるのは「行きたい」でなく、「生きたい」だったんじゃないかと…。

チケットの入ったCDの元々の持ち主が、コンサート直前で亡くなったかどうか調べる事はできませんが、Bさんは次の日の朝、昨日捨てたゴミ箱をさがし、未使用のチケットを、もとの歌詞カードの中へそっと戻しておきました。その直後、CDは売れて発送していったそうです。

 

それが、どのアイドルのCDでどの商品だったのか、

Bさんと連絡不可能となった今では、知る事ができませんが…。

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第1話【ドラムを叩く写真】

こんにちは!
夏休みのドサクサまぎれに、出勤曜日シフトを変更させていただいたノリティです。

アプレックには、毎日、買取りやアマゾンに出品される本&DVD&CDがぎっしり詰まったダンボールが届くのですが、ときどき、その中に、商品以外のものがまぎれこんで来る事があります。
今、仕事場のホワイトボードには、そんなふうにしてやってきた知らない人の写真が1枚、なぜか貼ってあります。

25、6才ぐらいの男性で、クリーム色のポロシャツを着てドラムセットの前に座り、手にはドラムスティックをにぎりしめてもちあげ、こちらを向いてほほ笑んでいる…。(チェキのような小さなインスタント写真)
実はですね…その写真なんですが…

 
動くのですヨ!

 
その写真のすぐ前に、ビニール袋を閉じるシーラーが置いてあるのですが、私がそこで、袋詰めした本を閉じていた時のことです。なにげなくその写真を見ると、なんとなく、ドラムスティックを持ち上げている高さが低くなったような…

気のせいかなぁとまた仕事をつづけて、ふと見ると、

スティックがドラムのすぐそばまで、下がっている!

えっ!と思いながら、とりあえず、袋を閉じた本を机に置き、今度はしっかりと写真を見ました。すると、写真の男性は、サッと動いて…、また最初の写真の位置に戻ったのです!

驚きを隠せないままに、信じられずその場を立ち去ったのですが…。

 
でも、

電気を消したはずの仕事場で、

エアロスミスの曲を演奏するドラムの音が聞こえてきたらしいです。

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はじめましてのご挨拶

はじめまして!

石田さんからスタッフネーム「ノリティ」をいただき、

本日スタッフブログデビューをしたノリティです。

アプレックで内勤のお仕事をするようになり、半年ほどとなりました。

某フルーツ名の付いたケータイ小説サイトで、

ヤングなケータイ小説作家さんたちの中に埋没しながら、

短編(ホラーサスペンス、恋愛など)を書いてちょびっと活動もしています。

 

石田さんの小説のような描写パワーが、ノリティにはないので、

ウワサ話風の都市伝説を、スタッフブログでアップしていきたいと思っています。

☆★私のオススメする石田さんの小説はコチラ↓★☆
「【古本屋のショートショート】七夕」 

 

キ、キンチョーで硬いご挨拶となってしまいましたが、ヨロジクおねがいします~m(_ _)m~

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