第4話【昨夜の女性】
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本・CD・DVDの買取り・アマゾンへの古本出品をしているアプレックは多摩市にあります。
多摩市には、地元の人が初詣によく行くH神社があるのですが、そのすぐ前には、女性が男性にサービスする専門店があり、ななめ前には、墓石のならぶ墓地もあります。神社と性と死の三つが近接する不思議な地帯。
もうすぐ結婚式をあげる男性Dさん(仮名)が、独身男サヨナラ飲み会で男友達に、「おごってやるから行ってこいよ!」とあおられお札を手渡されて、H神社の前の女性が男性にサービスするお店に行く事になってしまいました。
酔って友達に背中を押されるように、1人そのお店に入ると、担当は髪の長いかわいらしい下着姿の若い女性でした。でも、かなり酔っていたDさんは、お金を手渡した直後、その場で熟睡してしまったそうです。
目覚めると明け方近くで、たった1人、H神社の階段のすぐ前で、服を着て座り込んで寝ていました。
帰ろうと起き上がった時、ふと、墓地に歩いて行く人の姿が目に入りました。
髪の長い下着姿の若い女性の後姿。
「あのお店の子?!」
Dさんがおもわず声を出したのが聞こえたらしく、墓石の立ち並ぶ墓場の中で彼女は立ち止まり、ゆっくりDさんに振り返りました。
すると彼女の顔の頬の両脇からニョキニョキと長く細いヒゲが6本伸び、顔と全身の皮膚から茶色い獣の毛が一斉に生え始め、かわいらしかった女性が、あっという間に狸になってしまいました。
「ひっ!」Dさんが驚いて腰をぬかすと、
「見たな…」
不気味な声で狸はそう言うと、お札を口にくわえ、くるりと背をむけ大きな茶色い毛のシッポを一振りし、ものすごい速さで走り去って行きました。
そのあと、Dさんがお店の前を通ると、昨夜から臨時休業と書いた貼り紙がしてあったそうです…。
kanaさんの激写した狸の写真はコチラ↓



